遠藤 航　MY LIFE , MY GOAL.
ー人生の目的が、私を強くしたー

Jリーグから海外移籍し、リバプールで活躍する遠藤航選手。10代の頃から思い描いていた“人生の目的”を実現できた理由とは？
影響を受けたアドバイスや、人知れず悩んでいたことなどを振り返りながら「アスリートとしてのセカンドキャリア」や「父としての夢」などをキーワードに、アスリートとしてだけではなく、ひとりの人として。人生の目的との向き合い方をうかがいました。

遠藤 航選手インタビュー

人生の目的の出発点。リバプールとの運命的な出会い。

中学生の頃にプレミアリーグを父と観て、「ヨーロッパでプレーしたい」と思いました。でもそれは漠然とした夢で、まさかリバプールというビッグクラブでプレーできるとは思っていなかったので、オファーが来たときは驚きました。まさに夢が叶ったような気持ちです。中学校の先生がビートルズのファンで授業前に聞かせてくれていたこともあり、実はビートルズの曲が元々好きで。（ビートルズゆかりの地である）リバプールに来たのは運命的だと思います。

「責任を感じすぎるな」サッカー人生に影響を与えたアドバイス。

プロになってまだ間もない、18歳か19歳の頃のことです。「責任を感じすぎるな」と当時の監督に言われました。自分のポジションは守備で、失点や自分のプレイに常に責任感を持っているので、そのアドバイスで気持ちが少し楽になったというか。当時の僕からするといいアドバイスだったなと思います。

決断に悩むことのない僕が、難しいと感じる決断。

自分にとって、実はそれほど難しいと思う決断はありませんでした。ただ、僕には家族がいます。移籍はひとりで決断しますが、移籍によって家族の環境が変わってしまうことを考えると、難しく感じたり、少し決断を悩まされることはあります。

「家族のためにプレーする」サッカー選手として大事なこと。

リバプールの一員として、プレミアリーグのチャンピオンになること、そしてユーロ選手権でプレーしてタイトルを獲得すること。それが、自分がこのチームでプレーする大きな目的の１つです。そしてやっぱり、家族を幸せにしたい。家族のためにプレーするのが、自分にとってはサッカー選手として大事なことだと思うので、応援してくれているファンも含め、みんなのためにサッカーをしているつもりです。

アスリートとして、ひとりの人として。 
これからの人生の目的。

僕が38歳になったら、息子は18歳。もしかしたらプロのサッカー選手になっているかもしれないので、息子と一緒にプレーするのは夢です。引退したらしばらくは何もせずに休みたいというのが正直なところですが、その後はチームの監督など、サッカーに関わる仕事がしたいというイメージはしています。

遠藤航、31歳。サッカー選手として、父として、人として。 
人生の目的を持ち続けることが、彼を強くしているのかもしれない。 

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