ちがいを理解し、共に暮らす社会へ〜まずは彼らの視点を知ることから! VRで認知症体験〜

#健康 #介護 #今できること #超シニア

VRゴーグルを装着するトーマス・ブベル(AXAグループCEO)

世界で最初に超高齢社会に突入する日本。私たちは今後、想像すらしなかったさまざまな事柄に直面することになるでしょう。そのひとつとしてアクサ生命が注目しているのが、「認知症の方と当たり前に共に暮らす社会の実現について」です。

厚労省が2015年に発表した内容※によると、2012年時点での日本における認知症の方は約462万人。65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されていました。加えて、2025年には、700万人ほどになるとの見込みも示されています。

※出典:「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」、「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」

このように、認知症であることが特別ではなくなる時代に向けて、私たちはどんな準備ができるのでしょうか?そう考えた時に、まずすべきこととして思い浮かんだのが「認知症を知るために“体験する”」ということでした。

これを可能にしてくれたのが、株式会社シルバーウッドが展開している「VR認知症体験」です。認知症の方たちがシナリオを作成したり、一部は演技指導までしている、まさに「認知症の方が見えている世界」をできる限り忠実に再現できるこの取り組み。これを体験したら、どのように感じ、認知症への認識はどう変わるのかーー?

AXAグループCEOであるトーマス・ブベルや代表取締役社長兼CEOの安渕聖司が「VR認知症体験」を通して感じたことや発言したことなどをお伝えします。

VR認知症体験とは?

VR認知症体験は、株式会社シルバーウッドが2017年2月から始めたプロジェクトです。認知症の方以外もバーチャルリアリティ(VR)の技術で、いわゆるもの忘れのような記憶障害や場所・時間などを認識する力が低下する見当識障害といった認知症の中核症状を体験し、世の中に広まっている認知症に対する誤解や偏見を溶かしていくことを目的としています。

同社から訪れた講師の本間氏は冒頭、次のように体験することの意義を語りました。

「私たちは、認知症への理解が進まない理由として『共感のギャップがあるのではないか』と仮説を立てています。たとえば、もし私がいま『40度の熱があるのですが、この仕事があるので頑張ってきました』と言ったとしましょう。そうするとみなさんは『大丈夫ですか!?』『病院に行った方が良いんじゃないですか?』などと気にかけて下さると思います。これは、自分が高熱を出して寝込んだときのことを無意識に思い出して、共感して心配する気持ちが生まれるからでしょう。

では、90歳の認知症の方があなたと話していて『そろそろ私の子どもが小学校から帰ってくる。家で待っていてあげないと…』と切実に訴え始めたとしたらどうでしょうか?

みなさんは怪訝な顔をしたり、心の中で『いやいや、あなたのお子さんはもう60歳を過ぎているよ』と、思うのではないでしょうか。少なくとも、風邪で熱を出しているひとの時と同じようにそのひとに共感することは難しいと感じるでしょう。しかし、目の前にいる本人は、本気で心配して不安な気持ちを抱えているのです。

このギャップを埋めるのは、非常に難しいものです。しかし、VRの技術を使って疑似体験をすれば、より想像力をもったコミュニケーションができるかもしれません。今回の体験は、そうなるための一助になればと思います」

認知症のイメージは?

VR認知症体験の講師・本間氏(株式会社シルバーウッド)

まず、体験前に行なったのは、いま認知症をどのように捉えているか?確認するプロセスです。

ブベルや安渕は、「大切なひとのことを忘れてしまう」「コミュニケーションが取れなくなって、周囲のひとのことすら忘れてしまう」「認知症の方だけでなく周囲も大変な、悲しい病気」といった印象を語りました。

本間氏によると、こうした意見は一般的なイメージと大差がないとのこと。

このほか、「もの忘れ(記憶障害)や何度も同じことをしたり、聞いたりしてしまう。家族を認識できなくなる、今日がいつなのか分からない、幻視、徘徊、暴言暴力、うつ状態、うつろな表情、もの盗られの妄想など」がよく挙げられると言います。

加えて、「こうした症状は、ストレスや不安によって悪化する傾向にあり、精神状態が改善されると症状も改善されることもある」と解説しました。

体験!「VR認知症」怖い思い、強い不安を感じている認知症の方にどう声をかけるのが正解か?

では、いよいよVR体験です。

1番目のプログラムでは、VRゴーグルを付けた体験者たちはビルの屋上にいる光景から始まります。真下には車が走る幹線道路が。そんな危険な状況にも関わらず、介助者は後ろから「はい、降りましょうね。右足から、イチニのサン」と促します。こんな時、あなたならどうするでしょうか?

役員も思わず「コワイ!」と声を上げたこの状況。本間氏は、「実際に、アルツハイマー型認知症の中等度のひとに見られた出来事を元に、医師の推測などを聞きながらこのプログラムを作りました。認知症の症状の中には、ものの高さや奥行きを把握しづらくなるといったものがあります」と、補足しました。

次のプログラムは、電車の中で居眠りをしてしまいハッと目が覚めた、というシチュエーションから始まります。

「ここはどこだろう…」と不安に思いながら電車を降り、オロオロしながらも勇気を振り絞って「ここはどこですか?」と、駅員さんに尋ねてみます。すると、「出口はあちらですよ」と笑顔の駅員さん。途方に暮れる様子を見た女性が、「どうされましたか?」と声をかけてきてくれたところで、プログラムは終了しました。

ここで本間氏は、「さて、2つ目のプログラムの主人公は、認知症でしょうか?」と質問を投げかけます。

すると、体験しているメンバーの中からは、「資料や本を夢中で読み込んでいると、似たような体験をすることがある」「外国で電車に乗っていると、こんな気持ちになることがある」との答えが。誰にでも起こりそうな話かもしれない、との感想が聞かれました。

本間氏は、

「確かに、2つ目のプログラムの出来事は、誰にでも起こり得ることです。しかし、認知症の方が迷いながらも一生懸命歩いていると、『徘徊』とレッテルを貼られてしまうのが現状です。2つのエピソードについて、『対応の正解はこれ』という答えはありません。ですが、みなさんはVR体験を通して『いま、何をしてほしいか?自分だったらどうか?』と、考えるきっかけを掴んだはずです。それこそが、認知症の方とそうでないひとが共生する社会を創り出す鍵になるのでは、と考えています」

と、投げかけました。

近視、遠視、乱視と同じように幻視もある〜レビー小体型認知症のひとが見る世界

VR認知症体験会に参加する安渕聖司(アクサ生命 代表取締役社長兼CEO)

最後のプログラムは、レビー小体型認知症の方たちが見る幻視の世界の体験です。リビングでおしゃべりをしていると、突然視界に現れる虫や蛇、知らないひと、そして、天井から降り注ぐキラキラとした光のシャワー。そのすべてがあまりにも「現実のもの」に見えるので、びっくりして声を出してしまう体験者もいたほどでした。

このシナリオを作成したレビー小体型認知症の方は、

「幻視は本物にしか見えません。けれども、本人にしか見えないので、誤解されたり怖がられたり、場合によっては薬で症状を抑え込もうとするケースもあります。しかし、実は、幻視で見えるものは怖いものだけではなく、かわいいもの、美しいものが見えることもあります。そんな幻視の体験について、みなさんに興味を持ってほしいのです!そして、幻視を『近視、遠視、乱視』と同じように捉えて、一緒に楽しんでもらえたらと願っています」

とのメッセージを寄せました。

見えることや違いがあることを問題視せず、興味を持って歩み寄ることも共生する社会づくりのキーワードだと言えそうです。

認知症であろうとなかろうと、一緒にできることがある

認知症について学んだことをメモするトーマス・ブベル

体験会の締めくくりには、体験者それぞれが「これまでに認識していた認知症との違い」を口にしたり、「その存在を切り離して考えるのではなく、一緒にできることがある」との感想を共有しました。

一方で、やはり認知症はまだまだ“怖い病気”との認識が先行しています。また、認知症の方自身もそうしたネガティブなイメージに流され、望みを覆い隠してしまう現状があるとのことです。

しかし、ある認知症の方は「できないことが増えたけど、自分ができることはたくさんあると気付けた」と言いました。では、そうした前向きな気持ちを後押しするために私たちは何ができるのでしょうか?

アクサ生命では、VR認知症体験を通して、認知症であるかどうかに関わらず、安心してご自身やご家族が思い描いた豊かな人生をかなえるためのお手伝いをしていこう、と決意を新たにしました。

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