他の人はどう考えている？1,000人に聞いてみた！あなたにとって「資産形成」とは？｜『アクサ流　お金の解体新書』Vol.3

他の人はどう考えている？1,000人に聞いてみた！あなたにとって「資産形成」とは？

2019年7月26日 | お金のこと -Wealth-

これからの100年人生を豊かに安心して暮らしていきたいなら、資産形成にはどんな方法があるのか、熟知しておくことは最も大切なポイントだと言えます。

前回のVol.2では、様々なお金の管理方法について一緒に見てきました。

きっと初めて聞いた言葉ばかりで理解することに精一杯、という方もいらっしゃったかと思います。そこで今回は少し箸休め。資産形成に関するアンケート結果をお届けしていきたいと思います。

取り上げるアンケートは、新入社員約1,000人を対象にしたもので「あなたは資産形成という言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべますか？」というもの。

前回のVol.2までを読んでいただいたあなたなら「資産形成といえば？」と聞かれると、パッといくつかキーワードが思い浮かんでくるかもしれませんが、いったい世間では資産形成についてどんなイメージを持たれているのでしょうか。また、資産形成について、どこまで理解が進んでいるのでしょうか？

では、そのアンケート結果を見てみましょう。

資産形成と聞いて思い浮かべるものは？※複数回答あり

実施時期：2018年4月 / 新入社員1,214人を対象に実施 / 実施機関：プルーデント・ジャパン株式会社

いかがでしょうか。

資産形成の手段として、圧倒的に多かった回答は男女ともに株（35.5％）でした。次に多いのは不動産ですが、10％にも届いておらず1位の「株」との差は大きく開いています。また、それ以外については、5％にすら届かないものが全体の9割以上を占めており、ほとんどの手段が想起されなかったということになります。

このことから「資産形成＝株」というイメージがいかに強いかがわかりますね。

また、そのほかの特徴としては、FXについては3.6％、仮想通貨については2.1％となっています。変動幅が大きいにも関わらず、これらが資産形成の手段として認識されている点は少し驚きますね。

実際、FXや仮想通貨、その他為替などは資産形成という視点から見ると、本当に的確な手段だと言えるでしょうか。FXや仮想通貨は値動きの幅が大きく、大きなリターンを得られる可能性がありますが、扱い方を間違えてしまうと、得られるリターンよりも大きな損失を出してしまうことも十分に考えられます。

もし、あなたが長期的に安定した資産形成をしたいのであれば、たとえば最近注目されているものでいうと、確定拠出年金は資産形成に向いていると言えますが、なんとアンケート結果では1％にも届いていません。

また、22.2％の人が記入をしていないという点は見逃せないポイントです。これは、資産形成という言葉を聞いても、そもそもピンとくるものが何もないということだとも言えます。

このアンケートからわかることは、
安心できるライフプランを立てる上で欠かせない資産形成に関する正しい情報が、今の若い方にはまだまだ不足している可能性があるということです。

それもそのはず。私たち日本人は、多くの場合、お金についての正しい教育を受けないまま学校を出て社会人となります。そして、いきなりお金と向き合わなければならないのです。この点を踏まえると、今回のようなアンケート結果になったのも無理もありませんよね。

ですが、これからはそうも言っていられません。なぜなら日本はこれから超高齢化社会に突入すると言われており、極めて不安定な時代になることが予想されるからです。

だからこそ、そうなってしまった場合に備えて国に完全に頼りきりになるのではなく、今こそ一人一人がお金について、正しい理解を深めていく必要があります。

「自分たちの年金見込み額はどのくらいなのか？」「豊かな暮らしを送るにあたり、国が用意する社会保障だけでは足りないなら、その不足分を国に頼らずどうやって補うのか？」「自分にあった資産形成はどんなものがあるのか？」を自分で考えて組み立てられるようにならなければなりません。

お金の知識と知恵を身につけることは、自分の人生を守る、大切な家族を守ることに直結するのです。

だからこそ、まずはお金に関する基本的な知識は、このお金の解体新書で学んで欲しいと思います。そして、実際に具体的なライフプランをつくるなど、専門的な知識が必要な分野については、その道の専門家（たとえばファイナンシャルプランナー）の力を借りてみるのも良いでしょう。

お金の解体新書では、これからも読者の皆さんが、長期的な資産形成のために身につけておかなければならない必要な知識や知恵をお届けしていきますので、ぜひ楽しみながら勉強してみて下さい。
　

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※様々な資産形成手段について知りたい方はこちらをご覧ください。