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乳がんは約12人に1人がかかる女性特有の病気
日本人の死亡原因の約4割は、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)です。その中でも、一番死亡率が高いとされているのが、「がん」です。がんはすべての人にとって身近な病気となっており、一生のうちにがんと診断される確率は男性が61.8%、女性の場合は46.0%といわれています(*1)。
女性特有のがんとしては、「乳がん」や「子宮がん」などがあります。最近では女性特有のがんは若年化が進み、20歳~40歳代で発症するケースも増えてきています。また、国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」によると、日本人女性のうち、約12人に1人が乳がんにかかっているとのことです。
公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計‘15」
乳房にある乳腺の「乳管」や「小葉」に発生する
乳がんは、乳房にある「乳腺」の各組織に発生するがんです。乳房は「乳腺」と「脂肪」からできていて、「乳腺」には「小葉」といわれる母乳が作られる場所と、母乳の通り道となる「乳管」があります。乳がんのほとんどは、この「乳管」から発生する「乳管がん」です。また、「小葉がん」と呼ばれる小葉から発生するがんもあります。
乳がんは、自分自身で症状に気付く場合や、マンモグラフィなどの検査によって発見されます。しかし、自分で「しこり」があると気付く前に、リンパ節、骨・肺などに転移(遠隔転移)してから発見されてしまうケースもあります。
乳がんは早期発見が大切。定期的な検診を
医療技術の進歩により、がん治療のスタイルは大きく変化しました。かつては手術が治療の中心でしたが、化学療法(抗がん剤治療)と放射線治療を効果的に組み合わせた「集学的治療」が主流になりつつあります。近年、「5年後の生存率」も高まってきています。しかし、やはり乳がんの場合、転移する前の早期発見が大切です。乳がんに関する知識や情報をもとに、万が一のことを頭に入れておくべきでしょう。そして早期発見のために、医師による定期的な検診を受けましょう。
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