​井上：
私も訪問するたびに強い手応えを感じるようになってきました。
セミナーでも、こちらのアドバイスを必ず取り入れようという前向きな姿勢が伝わってきましたし、もともと良かった雰囲気が、より良くなっている感触もありました。
そうした中で、健康面だけではなく、ワーク・エンゲイジメント（従業員の仕事に対する熱意や会社への愛着心を示す指標）の面でも変化があらわれてきましたね。


得永副社長：
健康経営の担当者やチームリーダーが率先して、「週末はエレベーターを使わずに階段で移動しよう」といった提案や発信をしてくれるようになったんです。


民社長：
従業員が自発的に会社を良くするための行動を起こしてくれるようになりましたね。確実に意識が変わってきているなと感じました。


井上：
中でも驚いたのは、「健康経営周知ポスター」の取り組みと「フット式アルコールスタンド」の商品開発です。


民社長：
私もびっくりしました。
ポスターのほうは、健康経営担当者が井上さんに相談している中で、思うことがあったんでしょうね、その日のうちにお子さんのいる社員に声を掛けて、健康経営に関係するテーマでポスターを描いてもらうことになったそうです。
私は完成したポスターを見て初めて知ったんですが、担当者の行動力に感動しましたね。ポスターも、お子さんの家族や会社の健康を想う気持ちが溢れていて、思わず会社のInstagramにもアップしました。他の従業員もおんなじ気持ちでしたね。みんな「うれしいなあ」って言いながら見ていました。


井上：
担当者さまの、ご家族を巻き込んで健康経営を盛り上げようという姿勢に私も感激しました。そして、新型コロナウイルスの感染拡大で会社に逆風が吹き始めると、今度は従業員皆さまで会社を助けるために新商品を開発されましたね。


得永副社長：
工場のリーダーが従業員同士でアイデアを出し合って、足で踏むタイプの消毒液装置をつくってくれたんです。当初は社内用のつもりでしたが、会社の売上に貢献しようと、自分たちでPOPやカタログまでつくって営業に行ってくれるようになったんです。


井上：
ワーク・エンゲイジメントは多くの企業にとって深刻な課題ですが、小手先の施策ではなかなか改善できません。従業員さまの自発的な行動によって、変化を実感されたのは本当に素晴らしいと思います。

​井上：
念願の「健康経営優良法人 2020（中小規模法人部門）」も取得されましたね！


民社長：
もう本当にうれしかったです！ さっそく名刺にロゴマークを入れて、知り合いに自慢しています（笑）
いろんなメディアにも取り上げられましたし、注目度の高さを実感していますね。初めてお会いする方と名刺交換すると、まさか私たちのような規模の会社が取得しているとは思っていないので大抵ビックリされます。


得永副社長：
社外だけでなく、社内に対しても効果を感じますね。すべての取り組みにおいて健康経営の視点を意識するようになりましたし、いままで関心の低かった、社内の景観なんかにも気を遣うようになりました。


井上：
最後に社長から、これから健康経営を通して実現したい自社の未来について聞かせていただけますでしょうか。


民社長：
これから先、どんなに会社が大きくなっても、やっぱり私は思いやりの心を一番大切にしていきたいですし、従業員一人ひとりの顔も気持ちもわかるような、家族的な会社でありたいと思っています。
そして「人生100年時代」と言われる中、従業員に長く元気に働いてもらうには、しっかりとみんなの健康を考えていかなければいけません。だからこそ、これからも健康経営を続けていきたいですね。
従業員のモチベーションアップや組織活性化、生産性向上、離職率の改善などに悩んでいる経営者さまも、時間はかかるかもしれませんが、取り組んでみればきっと良くなると思います。
でも、何よりこんなに変わるのって本当にすごいし、うれしいですね。いつ電話しても嫌がらず、「いいですよ、いいですよ」って話を聞いてくれて、いろんなことに取り組んでくださる井上さんにも感謝しています。


井上：
ありがとうございます……（涙） 私自身、御社にアドバイザーとして関わらせていただいていることが、すごく誇りで幸せで……皆さまの一体感に感動して涙が出そうになるんです。これからもお力になれるようしっかりとサポートしてまいります。
本日はどうもありがとうございました！