変額保険はどんな人に向いている?
やめた方がいいといわれる理由も紹介
やめた方がいいといわれる理由も紹介
公開日:2024/06/10
「変額保険はやめた方がいい」という人がいますが、変額保険は資産運用のみが目的の金融商品とは根本的に異なります。保障と資産運用・資産形成を一つの商品で両立したい人は、変額保険も選択肢のひとつでしょう。
ここでは変額保険がどんな人に向いているのかと、やめた方がいいといわれる理由も併せて紹介します。変額保険を検討中で「やめた方がいい」という意見を聞いて不安になっている人は、確認していきましょう。
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変額保険の特徴
変額保険は、保障だけでなく資産運用・資産形成もできる保険商品です。死亡保険金や高度障害保険金は、基本保険金額が最 低保証されています。
運用実績によって解約時払いもどし金や、満期保険金は増減します。
参考:生命保険文化センター「変額保険」
変額保険が向いている人
変額保険は、経済的な余裕がある人や保障に加えて長期的な資産運用を望む人に向いています。あくまで死亡したときや高度障害状態になったときの保障がメインの保険商品であるため、保障を必要としていることが前提です。
保障だけでなく資産運用も考えたい人
経済的な余裕がある人
それぞれ詳しく見ていきましょう。
保障だけでなく資産運用も考えたい人
保障だけでなく長期的な資産運用を望む人は、変額保険が向いています。変額保険は支払保険料に投資信託で運用する分(特別勘定)が含まれており、運用実績によって満期保険金額や解約時払いもどし金が変動するほか、基本保険金額を超えた死亡保険金・高度障害保険金が受け取れることもあります。
満期時に元本割れのリスクはありますが、運用実績次第で安定した資産形成も可能でしょう。
経済的な余裕がある人
変額保険は、契約内容によりますが月数千円から数万円の保険料を契約時に定めた年数分負担します。毎月一定額の貯蓄ができる人なら、長期に渡る保険料の払い込みも可能でしょう。
保険料を満期まで払えるのかについては、十分検討しておくとよいでしょう。
変 額保険に加入するメリット
変額保険に加入するメリットは3つあります。定額保険では避けられないインフレリスクに備えられるほか、生命保険料控除によって税負担が軽減されます。
運用中の課税がない
インフレリスクに対する備えができる
生命保険料控除が受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
運用中の課税がない
変額保険は、途中で運用商品を変更した場合でも、満期まで非課税です。NISA以外で投資した株や投資信託のように、売却益に20.315%の税金が発生することはありません。
変額保険では、これから支払う保険料の投資割合を変更できるほか、運用中の保険料について投資対象の変更(スイッチング)もできます。商品変更時の税金を気にすることなく、経済や景気の動向に合わせて投資対象や投資割合を変更できます。
インフレリスクに対する備えができる
変額保険は、インフレリスクに備えられます。インフレリスクとは、モノの値段が預金の利率を超えて値上がりした場合に、自分の資産が事実上目減りしてしまうことです。
総務省統計局の2023年12月分の消費者物価指数によると、日本の物価上昇率は昨年同月比で2.6%上昇しており、銀行の預金金利や定額保険の返戻率を年率換算したものと比べて10倍以上の率になっています。
参考:総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年 (令和5年)12月分」
今後も同程度のインフレが進めば、それに倣って物価もますます上昇していくことになるでしょう。預金や定額保険で額面上は損をしていなくても、生活は徐々に圧迫される可能性が高くなります。
変額保険で運用もすることで、運用成果によってはインフレによる資産の目減りを抑えられるでしょう。
生命保険料控除が受けられる
変額保険は生命保険料控除(一般生命保険料控除)が受けられるので、毎年の税負担を軽減できます。生命保険料控除は、所得税・住民税の課税所得から一定額を差し引く控除の一つです。
例えば、変額保険をはじめとした一般生命保険の保険料を年間8万円を超えて支払っている場合、所得税が課税所得から4万円、住民税が課税所得から2万8,000円差し引かれます。
※ただし、生命保険料控除による税金の負担軽減額は、所得(年収)によって変動します。
参考:公益財団法人生命保険文化センター「生命保険と税金」
変額保険が「やめた方がいい」といわれる理由
変額保険に対して、各種SNSなどで「やめた方がいい」と発信している人がいます。このように言われる理由としては、下記2点が考えられます。
損失が出るリスクがあるから
各種費用が発生するから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
損失が出るリスクがあるから
変額保険は元本保証ではないため、損失が出るリスクがあります。死亡したときや高度障害状態になったときの基本保険金額は保証されますが、満期保険金や解約時払いもどし金は払い込み保険料の総額を下回る可能性があります。
できる限り元本割れのリスクを抑えたい人からすると、「変額保険はやめた方がいい」という意見になると考えられます。
各種費用が発生するから
変額保険は信託報酬や売買委託手数料のほか、諸費用が発生するため、運用効率の観点から「やめた方がいい」といわれている可能性もあります。
変額保険は投資信託にはない死亡保障や基本保険金額の最低保証が含まれており、これらを維持するためのコストがかかります。保障が不要な場合はより低コストで資産運用ができる投資信託、保障と資産運用の双方を求める場合は変額保険を検討するとよいでしょう。
変額保険は長期的な資産形成をしたい人に向いている
変額保険は、保障と資産運用の双方を求める人向けの商品であり、死亡したときや高度障害状態になったときに備えつつ長期的な資産形成をしたい人に向いています。
死亡保険金や高度障害保険金には基本保険金額の最低保障があるため、運用がうまくいかなくても一定の保険金は保障されます。投資信託では保障がなくて不安、定額保険ではインフレリスクに備えられないと感じる人なら、変額保険は検討に値する保険商品です。
アクサ生命ではさまざまなニーズに合った変額保険を取り扱っています
アクサ生命では資産形成と死亡保障をライフイベントに合わせて見直せる積立型変額保険や外資建で運用ができる変額終身保険など、さまざまなニーズに合った商品を揃えています。
変額保険の加入や見直しを検討している人はぜひ下記ページをご確認ください。
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■記事の監修者
名前:石野恆正(いしのつねまさ)
保有資格:トータル・ライフ・コンサルタント
生命保険会社の営業として、多くの家庭のライフプランの作成や保険の見直しサポート、新規提案などを経験。現在は独立し、生命保険、医療保険、社会保障制度を始めとする豊富な知識に加え、自身の資産運用の経験を活かしながら、金融関連記事の執筆や監修などを行っている。
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