女性にがん保険は必要?
女性特有の病気への備えは何歳から考えるべきかを解説
女性特有の病気への備えは何歳から考えるべきかを解説
公開日:2024/07/10
乳がんや子宮がんといった女性特有のがんに備えて、女性向けのがん保険の加入を検討している方もいるでしょう。女性向けのがん保険は、一般的ながん保険やがん特約とどのような違いがあるのか、また、いつから加入すれば良いのかなどについて解説していきます。
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女性はがん保険に加入するべき?
国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、日本人女性ががんにり患する確率は51.2%で、約2人に1人の割合と高いです。そのため、ご自身に適したがん保険に加入して備えておくことが大切です。
女性特有のがんとして、乳がんや子宮がん、卵巣がんが挙げられます。年齢が高くなる程り患率も高くなりますが、10歳代や20歳 代でもり患する可能性があり、早期からの備えが必要な場合があります。
参考:国立がん研究センター「最新がん統計」
がん保険の対象となる主な女性特有のがん
女性特有の乳がんや子宮がんにり患した場合、がん保険に加入していれば保障を受けられます。どのような保障内容になっているのか、それぞれ確認していきましょう。
乳がん
乳がんと診断され入院や手術をした場合、商品によりますが、一般的ながんと同様に、診断一時金や入院給付金、手術給付金などの給付金が支払われます。放射線治療や抗がん剤治療、ホルモン剤治療を受けた際も商品によっては保障対象になり、先進医療を受けた際の治療費の保障も付けられるのが一般的です。
また、乳がんに特化した給付金として「乳房再建給付金」が支払われるがん保険もあり、所定の乳房切除手術をした後に乳房再建術をした場合、給付金を受け取れます。
なお、乳がんは男性もり患するケースがありますが、この記事では特に女性のり患率が高いがんとして「女性特有のがん」と呼びます。
子宮頸がん
子宮頸がんにり患した際には、手術のほか放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)などの治療法が取られます。病状や年齢、妊娠を希望するかどうかなどをもとに治療法が選択され、複数を組み合わせて治療するケースもあります。
治療法によっては費用がかさむことがありますが、がん保険ではこれらの治療に対する保障をカバーしているのが一般的です。
一般的ながんの場合と同様に、診断一時金や入院給付金、手術給付金も給付されるほか、通院給付金を付けられるがん保険もあります。
女性ががん保険に加入する必要性
女性向けのがん保険に加入するメリットや意義について、がんのり患率や死亡率などの面から確認していきましょう。
年代で見るがんのり患率
国立がん研究センターの「がん統計」によると、がんのり患率は男女ともに年齢が高くなる程高くなる傾向にあります。
男女別に見ると、50歳代までは女性の方が男性よりもり患率が高く、早期からがんへの備えが必要といえるでしょう。
なお、このデータには女性特有のがんのみでなく、大腸がんや胃がんなどほかの部位のがんも含まれています。
では、さらに詳しく部位ごとのがんり患率も確認していきましょう。
参考:和文 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
部位別にみたり患率
女性ががんにり患する部位として最も多いのは乳房です。30歳代前半から徐々にり患者数が増え、40歳代後半でピークを迎えます。その後80歳代まで高いり患率が続き、徐々に低下していきます。
ただし、20歳代でも少数ですがり患する可能性があり、20歳代前半では10万人中1.4人、20歳代後半では7.2人です。
また、子宮頸がんも若い年代でり患する傾向があり、20歳代後半から徐々にり患者数が増加し始めます。30歳代後半にピークを迎え、50歳代後半まで高いり患率が続き、その後緩やかに下降していきます。
50歳代までの女性のがんり患率が男性よりも高いのは、乳がんや子宮頸がんにり患する方が多いためであるといえるでしょう。
部位別にみた死亡率
次に部位別の死亡率について見ていきましょう。乳房はり患部位で最も多い部位でしたが、死亡率では5番目に多い部位になっています。最も多いのは大腸で、肺、結腸、膵臓、乳房の順に多いです。
り患率が高くても死亡率がそれほど高くないこ とを考えると、しっかり治療すれば治癒する可能性が高いといえるでしょう。
十分な治療を受ける際には、まとまった医療費がかかると考えられます。女性向けのがん保険に加入し、経済的な不安を感じることなく手厚い保障を受けられるのが理想です。
若い世代の子宮頸がんのリスク
子宮頸がんは若い世代でもり患するリスクがあり、特に20歳代後半から40歳代にかけてり患数が急増します。
一般的に、がんは年齢が高くなる程り患率も高くなるため、若い世代にとってがん保険の必要性は感じにくいです。しかし、女性特有のがんについては若い世代でもり患する可能性があるため、早い段階でがん保険へ加入することが望ましいです。
なお、がん保険から支払われる診断一時金や入院給付金などは、病気やケガの治療のためのものなので税金はかかりません。ただし、死亡した際に支払われる死亡保険金は、保険料負担者と受取人の関係によって所得税・相続税・贈与税のいずれがかかるか異なります。
契約者 | 被保険者 | 保険金受取人 | 税金 |
妻 | 夫 | 妻 | 所得税 |
夫 | 夫 | 妻 | 相続税 |
妻 | 夫 | 子ども | 贈与税 |
がん治療以外の費用
がんにり患すると、乳房再建費用やウィッグ代などがん治療以外にも費用がかかることがあります。
乳房再建は、手術により失った乳房を復元するための手術です。インプラントやご自身の脂肪を利用するなど手術法にはいくつかあり、手術内容によっては保険が適用されるものがあります。しかし、中には対象外のものもあるため自己負担が大きくなる可能性があります。
ウィッグは、使用する毛髪素材の種類や植毛方法が手作業か機械かなどにより、1万円前後~10万円前後するものまでさまざまです。ご自身が納得できるウィッグを選べるよう、がんと診断されれば給付金を受け取れるがん保険などで備えておくと良いでしょう。
女性はがん保険に何歳から加入すべき?
ここまで解説してきたように、女性は若い世代でもがんにり患するリスクがあります。そのため、20歳代や30歳代といった若いうちに加入を検討することをおすすめします。
なお、生命保険文化センターの「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」によると、女性のがん保険・がん特約の加入率は40%で、男性の38%よりも多くなっています。
女性の年齢ごとのがん保険加入率は以下の通りです。
年齢 | がん保険・ガン特約加入率 |
20歳代 | 21.9% |
30歳代 | 46.4% |
40歳代 | 50.6% |
50歳代 | 49.2% |
参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」
20歳代では約5人に1人、30歳代から50歳代では約2人に1人が加入していることがわかります。
女性が健康に生きるためにも手厚い保障を
乳がんや子宮がんといった女性特有のがんは、若い世代でもり患するリスクがあ ります。そのため、若いうちからがん保険に加入し十分な保障をつけておくことが大切です。
女性のがんり患部位が最も多いのは乳房ですが、死亡率は高くないため、早期発見でしっかり治療すれば治癒する可能性が高いです。がん保険に加入し、手厚い保障をつけて安心して治療に臨めると良いでしょう。
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■記事の監修者
名前:石野恆正(いしのつねまさ)
保有資格:トータル・ライフ・コンサルタント
生命保険会社の営業として、多くの家庭のライフプランの作成や保険の見直しサポート、新規提案などを経験。現在は独立し、生命保険、医療保険、社会保障制度を始めとする豊富な知識に加え、自身の資産運用の経験を活かしながら、金融関連記事の執筆や監修などを行っている。
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